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Atelier Spike

ROUNDABOUT JOURNAL vol.8レビュー

Posted Date:2009/05/28(Thu) 16:01rss

 先週水曜日にroundabout journalのブログを見て、ROUNDABOUT JOURNAL vol.8配布協力者の募集をしている事を知り、すぐさまメールを送った。すると次の日の木曜日には、僕の手元に送られてきた。そのスピード感は爽快である。以前からその存在は知ってはいたが、手にするのは初めてだ。地方で建築を学んでいる身としては、東京発の建築のムーブメントにリアルタイムで参加できているような気がして、気持ちの高揚を抑えきれなかったし、すぐさま大学内にて配布をして回った。

 さて、前置きはこの程度にして本題のレビュー。


地方への議論の広がり、メディアヒエラルキーの裏側で

 まずは、ざっと誌面全体に目を通して気になったのが、各コンテンツのはじめに日本地図(迫慶一郎氏のINTERVIEWは中国地図)とともに取材場所がプロットしてあったことだ。こうした出版物の場合、コンテンツの最後に取材場所と日付が書いてある事はよくあるが、なぜわざわざビジュアル化したのだろうかと疑問に思った。しかし全部読み終えた頃には、東京だけでなく地方においても刺激的な議論が行われたことの意味を強く感じている事が伝わってきた。それは、藤村龍至氏の「議論の場を求めているのはメディアがあふれ、チャンスにあふれた東京よりも、東京以外の地方の同世代の読者だということが分かった。そこで僕達は東京以外の同世代の建築家たちと議論を試み、新たな議論の流れを仕掛けることにした。」の言葉からもわかる。

 

 「メディアを介してしか社会と関われない巨大都市・東京の建築家」という言葉からは、メディアヒエラルキーの新たな側面が見えたような気がする。それというのも、一般に書籍などのメディアによる情報発信は東京発地方着という状況を地方が嘆くことはあっても、それによって東京が不利になることは考えもしなかったからだ。TEAM ROUNDABOUTのメンバーには、東京を拠点として活動をするなかでの違和感があったからこそ、地方の議論の場への渇望に気付く事ができたのではないだろうか。私達の立ち上げた新潟学生建築サークル「Shin」も地方で活動をしていくからこそ、発信していくことの必要性を強く感じている。ただ一方的に情報を受け取る状況を嘆く、もしくは傍観するのではなく、主体的にその状況にコミットし環境を変えようとするTEAM ROUNDABOUTの姿勢は共感を禁じ得ないし、これからの展開を考えると期待に胸が躍る思いだ。

 また、今までの一連の言説空間を生成しようとする活動の特徴的な例が、こうした地方での配布協力者募集とレビューへのリンクであろう。ブロゴスフィアによってその言説空間をより拡大しようとするのはもちろんだが、そこにあえて「地方から募集」としているのは、コンテンツのはじめの地図とも関連するが、言説空間の広がりを現実世界へプロットすることによってより直感的に感じれるようにしているのだと思う。

 

最後に、このような機会を与えてくださった藤村龍至氏をはじめTEAM ROUNDABOUTの皆さんに感謝の言葉を。ありがとうございました。

 


 

 


 


 

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