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再び東北大学へ。
投稿日時:2009/05/16(土) 01:03
2週連続で研究室訪問に行ってきました。先週は五十嵐先生、今週は本江先生でした。
本江先生からは3DCADに関する話で、ちょっと自分の将来のヒントになりそうな事を聞きました。僕自身3DCADは好きで色々と触っていますが、やはり今までfinishの方法として、つまり完成した図面からモデルを立ち上げレンダリングするという使い方が主でした。しかし、より実務的なBIMのような使い方も社会からは要請されているようです。virtual design studioというネットワーク上の3Dモデルで施工業者やクライアントと打ち合わせを行う方法もずいぶん前から考え出されています。
paperless studioのように紙を使わずに設計を進める方法もあります。エスキスから紙を使わずにデザインしていくことで、結果的に生まれる建築の形というのはどう変化するのか興味があります。また、PCでの作業であれば正確なログを取ることができるので、プロセスの変化を観察することも可能であると思います。これはためしに自分でやってみたいと思っています。フローとしては
1、shinでの即日設計をPCのみでfinishまでやってみる。(作業のみPC、プレゼンなどは同じ場所で)
2、shinでの即日設計をネットを介してPCのみfinish。(作業とプレゼン、コミュニケーション等をPC)
3、他者とのコラボレーション。(物理的には同じ場所で、PC上で作業分担)
4、ネット上でコラボレーション。(物理的距離を問題としない設計・コミュニケーション)
という感じ。技術的にまだ不可能な部分もありますが、設計行為がどこまでデジタル化可能なのか(何が妨げとなるか)、デジタル化することで何が変化するか、デジタル化不可な因子は何であるか、を明確にしたいと思っています。
自分の研究論文もネットを介したコミュニケーションツールが如何に設計方法を変えるか、というあたりで書きたいと思っているので協力してくれる方が居ると助かります。
谷崎の陰翳礼賛から始まり、「陰翳」というものに興味を持ちました。陰翳礼賛は利休の「黒」の概念が原点であると聞き、漫画の「へうげもの」を全巻読みました。主人公は利休の後任として筆頭茶頭になる古田織部ですが、師である利休の業が描かれている漫画で、お勧めです。今後も利休関連の本を読んでいきたいと思います。
一方、真反対の主張をしているという岡本太郎著「今日の芸術」も手に入れました。これについては高専時代の先生から感想を求められているので、考えをまとめて議論したいと思います。
「スラムドッグ$ミリオネア」原作の「ぼくの1ルピーの神様」読み終えました。これは面白かったです。映画は「トレインスポッティング」監督のダニー・ボイル、音楽がカッコ良いです。今度見に行こうと思います。インドの貧困と差別、混沌とした状況が描かれ、そのなかでたくさんの人と出会い逞しく生きていく主人公の話。
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